両国橋を東から西へ渡る若侍があった。長州海部郡佐伯毛利安房守家中、根来兵三郎である。代々江戸屋敷御留居役を勤める小藩の出ながら、江戸流の剣を習って諸先輩に伍したいと熱い志を抱いている。兵三郎が門を叩いたのは、伊庭軍兵衛心 […]
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砂とアイリス 2
発掘をこよなく愛する長瀬なぎさは研究者の卵。優しい彼氏とは順調だが、近頃、梶谷先生とも急接近。愛する妻のサラがいる先生とつかず離れずの微妙な関係は続き、恋も研究生活もいまだ漂流中──。 今回、見事についていけなかった。 […]
続きを読むクラウトロック大全
結局のところ、ジャーマン・ロックなのかクラウトロックなのか。 っていうか結局同じなんだけど、人に紹介する時「ジャーマン・ロック」つっても通じない場合が多いのに「クラウトロック」なんて言ったらほぼ百発百中わかってもらえない […]
続きを読む遺文: 吉原裏同心(二十一)
吉原会所の頭取・四郎兵衛の傷がようやく癒えた折り、またも吉原が「脅威」にさらされた。吉原裏同心の神守幹次郎は、いまだ復調ならぬ四郎兵衛に伴って、吉原の秘された過去の「遺文」があるとされる鎌倉へ。そこで彼らを待ち受けていた […]
続きを読むポケットは80年代がいっぱい
長いこと読みたいなぁと思ってるうちに・・・なんや2008年の発行だもんで6年も経ってしまった。 もう最近は万事がこうだったりで。 出てすぐ買ってもこうだったりも。 奥付手前に掲載されている著者の写真、よくよく見ると(19 […]
続きを読む櫻の園
こないだテレビで映画の2008年版をやってて、あぁ懐かしいなぁこれ元のやつ散々観たなぁ原作は読んでいないなぁなんて思って、んでその2008年版は可もなく不可もなくって感じだったんではありましたけど、元のやつと同じ監督だと […]
続きを読む髪結: 吉原裏同心(二十)
吉原裏同心の神守幹次郎に女髪結のおりゅうが相談をもちかけた。妹のおきちが不審な者に狙われているのだという。おきちの警固に動いた幹次郎だったが、それがとんでもない騒動の幕開けだった。そして、次に狙われたのは、「吉原の主」と […]
続きを読む酔いどれ小籐次留書
豊後森藩下屋敷の厩番・赤目小籐次は、大酒会で一斗五升の酒をあおって藩主・久留島通嘉の参勤下番の見送りを欠き、奉公を解かれる。だが、そこには小籐次のある目論見があった。江戸城中で他藩主から辱めを受けたことを通嘉から聞かされ […]
続きを読む下山手ドレス別室 2
西村しのぶのこだわり生活、8年ぶりの第2弾! デビュー30周年の最新刊! バラ栽培、ファッション、自転車、玄米、旅行…。 西村しのぶのオシャレで愉快な日常エッセイ! 毎回言うけど、西村しのぶと谷川史子だけは出たら買う。 […]
続きを読む海鳥の眠るホテル
恋人との関係に終止符を打ち、美術モデルのアルバイト先で出会った新垣と新たな関係を築こうとする千佳。新垣と行った廃墟で、何者かの気配を感じ―。認知症を患った妻・君枝の介護に専念すべくデザイナーの職を辞した靖史。君枝から目が […]
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