特殊慰安施設協会(RAA)――太平洋戦争直後、進駐軍兵士の性の処理のため作られた施設である。日本女性の貞操を守る、という理由で、ダンサーや事務員の名目を使い若い女性を募集した。華やかな銀座のクラブのマダムたちにも、この施 […]
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日本の「アジール」を訪ねて: 漂泊民の居場所(筒井功)
どこに住み、暮らしたのか。戦後まだ、いたるところで、乞食、サンカ、病者、芸能民、被差別民などの漂泊放浪民が移動生活をおこなっていた。かれらが、社会制度をはなれ、生活のよすがとした洞窟などの拠点「アジール」を全国に訪ね、そ […]
続きを読む赤坂檜町テキサスハウス(永六輔・大竹省二)
まだ焼け跡が残る時代、東京・檜町にテキサスハウスと呼ばれるアパートがあった。そこには写真家の大竹省二はじめ女優の草笛光子、ジャズ歌手の笈田敏夫など戦後の芸能史を飾った錚々たる顔ぶれが住んでいた。当時、放送界で仕事を始めた […]
続きを読む村の奇譚 里の遺風(筒井功)
怪談より怖ろしいものやこと。こんな怖ろしいものや出来事、習俗の名残り、跡かたがまだ日本各地にいろいろ残っている。生涯を民俗の探索・研究についやす著者が、その折々に見聞き体験した「奇譚」を、ここに選りすぐって全十三話紹介す […]
続きを読む忘れられた日本の村(筒井功)
著者の著作を集中的に読もうと画策しているところですが、実際問題時間がとれず遅読状態。 狩猟とアイヌ語のマタギ村、出雲の阿国の「綾子舞い」を伝える北陸の芸能村、天皇の即位に麻の礼服を貢納し続ける山奥の村…限界集落など、長い […]
続きを読むロッキング・オンの時代(橘川幸夫)
ロックがいちばん熱かった時代の記録70年代と今をつなぐメディア創刊物語 1972年、渋谷陽一、橘川幸夫、岩谷宏、松村雄策の4人の創刊メンバーでスタートした「ロッキング・オン」。レコード会社側からの一方通行の情報を伝えるフ […]
続きを読む差別と弾圧の事件史(筒井功)
前に時代小説の中で、吉原は傀儡子が由来だという大胆な説を取り入れるのを読んで、そういえば山窩も機嫌は傀儡子だという説を唱えた人がいたなぁと思い出し、著者の最新作を読んでみたのでありました。 それがこれ。 被差別民を中心に […]
続きを読む沖田総司 六月は真紅の薔薇(三好徹)
以前に同じ著者による「私説・沖田総司」を読み、沖田総司についてだけの上下巻があるというのであちこちで探してやっとこさ読了。 ちなみにその過程で「土方歳三 戦士の賦」も揃ってしまったので続けて読破。 九歳で試衛館道場に入門 […]
続きを読む吉原御免状(隆 慶一郎)
宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。だが、その地に着くや否や、八方からの夥しい殺気が彼を取り囲んだ。吉原には裏柳生の忍びの群れが跳梁していたのだ。彼らの狙う「神君御免状」とは何か。 […]
続きを読む流れの勘蔵 鎌倉河岸捕物控
江戸は秋、瀕死の怪我を負った亮吉が本復に向かい、政次たちはほっと一安心。一方宗五郎ら一行は、当代豊島屋十右衛門の京での本祝言を無事終え帰路に着いていた。そんなある日、板橋宿の御用聞き仁左親分が金座裏を訪ねてきた。板橋宿で […]
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