何故かこれの昭和47年初版がうちにある...。 もう世の中から忘れ去れた感のあるこの本。
記事は電話一本でも書けるが写真は現場に足をはこばなければ絶対に撮れない……一瞬のシャッターチャンスを追ってカメラ片手に西へ東へ全国を飛びまわる新聞カメラマン25年のベテランが今ここに公開するあの事件この事件の特ダネ写真スクープ合戦舞台裏の悲喜こもごも!
もう35年とか昔の本なんで、報道というものについても今とは全くと言って構わない程に違い、今こんな本が出たらやれ人権侵害だのと言われてしまうかも知れない。 昔は報道している側が強く、報道される側は虫けらとかそういう、軽視される存在だったのかも知れません。 報道する為なんだったら何でもやっちゃう的な空気がこの本には充満しており、自己英雄視の文体が時代を感じさせます。
ただ、新聞カメラマンという、記者ではないけど記者により近い報道側の人間の筆によるものですので、内容は興味深い。 昭和っていうものが手に取るようにわかる。
それにしてもなんでこの本がうちにあるんだろう...