幕末百話

こないだ東京に行ったおり、時間が出来たんで本でも買って読もうと思い立ち、買った本。

明治も半ば,篠田鉱造(1871-1965)は幕末の古老の話の採集を思い立った.廃刀から丸腰,ちょんまげから散切,士族の商法,殿様の栄耀,お国入りの騒ぎ,辻斬りの有様,安政の大地震,道具の投売……幕末維新を目のあたりにした人々の話は,想像もつかない面白いことずくめだった.日本社会の激変期を語る貴重な証言集.

以前図書館で流し読みをし、ちゃんと読みたいなぁと思おうも、その時は時間が無くて借りれなかったんで、今回買って貪るように読みました。

時代小説家のネタ本になるのも頷ける、というか、これぞまさに!って感じでしょう。 回想録なので全てが全て事実では無い...脚色されている部分もあろう(著者が編集したところもあろう)...でしょうけれども、逆にそれが古老の口からリズム良く吐き出されたのだろうと考えると、なんとまぁ豪華な内容だろうこと。

私もこれで旧幕府の一人。お話をして見たいと思うことは一朝一夕につきない。私はご存じでありましょう。松平太郎を大隊長とした靖共隊の一老であって、彰義隊とは意見を異にしましてす...

なんてね、言い回しがすごく格好良い。 中身はこんなんばっかりだから、時代劇ファンは絶対に読むべし、です。