中央日報の記事より、日本の中学校社会科の新学習指導要領の解説書に対する竹島の記述について、記述そのものは為されたけれども竹島が日本の固有の領土だと、日本の領有である旨のそれが無かったそうです。
読売新聞の記事を引用すると、落とし所である記述は
「我が国と韓国の間に、竹島を巡って主張に相違があることなどにも触れ、北方領土と同じ様に、我が国の領土、領域について、理解を高めさせることも必要である」
というものなのだそう。 これに対して韓国の大統領は、
「独島問題は歴史問題であるだけでなく、領土主権に関する事項であるだけに、紛争の対象にはならない。断固かつ厳重に対応すべき」
「歴史を直視しながら未来志向的な韓日関係を構築していこうという両国首脳間の合意に照らして見ると、深い失望と遺憾の意を表すしかない」
との事。
恐らく韓国側としては、記述そのものが無ければ良いのだろうし、何らかの記述があればその内容を問わず抗議する積もりだったのだろうと思われたけれども、それにしても日本の腰の引け具合はどうだろう。 私は日本が竹島を日本固有の領土だと主張するのをやめたと感じました。
更に言えば、竹島は日本の固有の領土では無かった...以前からもそうだったし、今まさにそれを明確にした...と日本が認識したとすら感じます。
だったらそれでいい。 固有の領土だと言わず、実際問題そうではないと言うのではあれば、それはそれでいいだろう。
であればそう記述するべきで、こんな中途半端な折衷案で妥協するのは理解し難いところです。 曖昧さというのは日本の持ち味だけれども、それは国内問題について通用してきた事であり(それも今では難しいけれども)、決して国外に対して適用するものでは無いものだと私は考えます。 ...これが外交センスというものなのだろうか。
一時の「韓国の感情を鑑み」て、このような点で妥協をするのは国策として如何なものだろう。 相手側の主張よりも自分達の主張が劣っていると明白にしたに過ぎないのではないかろうか。 しかもこの折衷案すら韓国の抗議の的になってしまって、完全にイニシアチブを明け渡した事になるのではないでしょうか。
今後我々国民は、竹島についてどのように理解するべきなのだろう。 国と同様に及び腰になればいいのだろうか。