Penetration, An Aquarian Symphony

ヤホワ13(Ya Ho Wa 13 (Ya Ho Wha 13) )は1960年代後半にアメリカはカリフォルニアで誕生した、教義はレコード(当時だからね)という、信じられないような宗教団体なんでありますが、そのレコードの中身は「音楽」であるという点がカルトであり、サイケである点で私にとっては最重要アイテムだったんであります。

が、こういった経緯なんで、信者に配られるという特殊な配布形態故、今や音源はことごとく絶版状態だったりしますが、今から10年くらい前に日本のレーベルからボックス仕様で「これでもか!」つうくらいのボリュームでリリースされたんですよ。

買えなかった、当時は。 すごく憧れましたねぇ。 そん時買わなかったのは、鬱状態だったから前妻から「変なCDとか買っちゃダメ、とにかく通院してね(お金かかるじゃん?)」状態だったからだと思います。

あ〜あのボックス買えないんだなぁって悔いから10年程のこないだ、これが売ってたんですよ。

買いました−!

(新興)宗教団体とはいえ今から30年とか40年とか前の...あ、サイケがバリバリの季節だった...音源でありますし、しかも当時故に「サイケ」のジャンルで括られるようなところ。 本当のところ、内容は

サイケでした、というか、アバンギャルドでプリミティブでありますが

って感じ。

これが普通にサイケ、ヘビーサイケだったら「良かった」のに、って思う程に、居たたまれないような救いようのないような(音源で判断しているので教義への評価とは別)、今で言えばAmon Duul(1の方ね)のジャムセッション至上主義にかなり通じるようにも思える行き当たりばったり的な信じられないような貴重なサイケ音源なんだよぉ!

これは困った。 ボックス買わなくちゃだな、サイケ好きとしちゃぁ。