華麗なる追跡

志穂美悦子が得意の空手や少林寺に加え、ロープウェイ脱出やカーチェイスといったスタントアクション、青年紳士や貴婦人などへの華麗な七変化、さらには女子プロレスラー・マッハ文朱とのアクション対決を披露する娯楽アクション。鈴木則文監督作。 

これを観る前にスキヤキなんやらかんやらていうのをうっかり観てしまい、そのユルさにほとほとウンザリしてしまったものの、であればこういう場合は東映の「これが非現実だ!」的な映画を観て溜飲を下げなくちゃじゃんと決意し、観た訳です。

あ〜最近全然見かけないなぁって思ったら志穂美悦子って、夫の某歌手との結婚を期に芸能活動から引退していたんですね。 もう20年も前の話じゃないですか。 (以上Wikipediaより)

それにしても20歳の志穂美悦子さんもそりゃ魅力的ですが、なんといっても鈴木則文監督作品、その非現実的設定には目を見張る素晴らしさがありまして、今同じ事をやったらほんとバカですけど、こうやって映像として残るのはなんとも感慨深いものがありますなぁ。

しょっぱなでカーレースに優勝し、経営している花屋へ戻る途中、知人の組織やらから連絡があって不慮の死を遂げた父の敵情報をゲットする...って、ありえなさすぎて感動しちゃいます。 花屋に着いたらその敵によってシャブ中にされた高校時代の親友に再会しちゃったりとか、その辺はなんとなく伏線なんだなぁってわかるんです。 でも、あんまりそういうのはどうでもいいんですよ。 十字架の裏に「セントジョルジュ」ってカタカナで縦書きしててもいいんですよ(わかりやすいじゃないか!)

この映画ではマッハ文朱(あぁ懐かしすぎる、当時16歳)も出てて、志穂美悦子と一緒に敵を蹴ると、蹴られた相手は壁のポスターにぶつかり、ポスター破けるんだけど、そのポスターは山口百恵ので、マッハがスター誕生!で山口百恵に負けたっていうのを知らないと面白くも何ともない単に唐突な話とかあるんです。

それよりもやっぱり郷鍈治だ。