わるいやつら

なんか去年だかにテレビドラマになった(テレビドラマ自体は2度目とか3度目だったという)そうですけど、私が観たのは映画の方。

当時の流行語であった“キャリアウーマン”を松本清張が取り上げたミステリー。病院の赤字を埋めるために多数の女から金を巻き上げていた院長・戸谷。美人デザイナー・隆子との結婚を望む彼は、彼女を手に入れるために数々の悪事を働いていく。

最後の方で誰だか映像では区別が付かないながらも声だけで「蟹江敬三だ!」って反応した私とアカネはどんだけ蟹江敬三(というか粂八)好きなのよ。

さてさて映画は松本清張原作って事と、時代故なのか、松本清張スペシャル(?だったっけ?とにかくそんなような平日夜と、やたらに昼間の時間帯での再放送がたまらない連続サスペンスもの)ちっくなお約束的展開バリバリのサスペンス。 そして1980年公開という事で、70年代の暗めの雰囲気から多少抜け出したけど今見るとその垢抜けなさがダサすぎて最高な感じ。

役柄で書いてしまうとネタバレになってしまうのであれですけど、最後に梶芽衣子と宮下順子が手を組む感じで片岡孝夫を追い詰めるでしょ。 梶芽衣子目当てに観た私としては、梶芽衣子らしさがトーンダウンしてしまった悲しさと、逆に宮下順子(だというのは最後にわかってビックリしたんだけど)の存在感の乱暴さがツーペーになって非常に良かったと思います。

そうだ、宮下順子の役を去年だかのドラマでは米倉涼子が演じたんだったか。 じゃぁそれも見なくちゃなのかなぁ。