わりかし私はこういった手の本を読む傾向が強いようで。
私たちはあのころに、何か忘れ物をしてきたような気がする
子供たちは露地で遊び、家には夕餉の支度に忙しい割烹着姿の母親がいた──。名文家二人のエッセイと写真で甦る、昭和のあのころ
山本夏彦の書く戦前については、その前後で日本は大きく変わってしまったし、その後の東京オリンピックでも日本は大きく変わった。 だもので、私が(体験したかどうかは抜きにして)ノスタルジーをおぼえるのは東京オリンピック以降の時代となります。
江戸時代後半が好きなのはむろん、ノスタルジーとは違うんですよぅ。
城北生まれということもあり、下町の雰囲気...それが末期だとはいえ...を知るのもノスタルジーを重ねさせる要因かも知れません。
読了後、「ベーゴマ」とか「悪漢探偵(けいどろ/どろけい)」なんてググってしまったのは言うまでもありませんけれども、それはさておきこの本、写真が沢山載っておりまして、その中に熊谷元一のそれらがなかなかに多いんです。
1909年に今の阿智村に生まれたというからもう100歳ではありませんか。 そんな熊谷元一の撮影した戦後の阿智村...。
それはそうとアヲシが物心つく頃、日本はどうなってるんだろう、子供の遊びってどうなってるんだろう、と考えますと、暗鬱になってしまうんですよね。