クワイエットルームにようこそ

久しぶりに観た比較的最近の邦画。

バツイチのフリーライター佐倉明日香は、目覚めたら真っ白な部屋で手足を拘束されて寝ていた。彼女は閉鎖病棟の中でもやっかいな患者が入れられる“クワイ エットルーム”にいたのだ。この病院には、自分の髪を燃やしたり、拒食症で吐いたり、何度も閉鎖病棟から出ようとしてはがい締めにされたりといろんなタイプの病んだ人がいた。でも私はフツーなのに…。やってきた恋人に聞くと、どうやらオーバードーズで倒れて運ばれたらしい。睡眠薬の量が多すぎたのだ。明日 香はずっと不眠症で、それは離婚したときから始まっていた。いったい何があったのか? 彼女は閉鎖病棟から出ることができるのか?

眠剤(+酒)でも「オーバードーズ」っていうんだなぁっていうのが、観終わってすぐの感想。

というのも、閉鎖病棟行きにはならなかったけれども私も同じような事をした経験があるから。 つったって私の場合、閉鎖病棟よりも厳しい「江戸所払い」と称する長野県への左遷だった訳で、それでもその後今の生活があるってんだから人生は不思議なもの。

映画そのものはどうなんだろう、眠剤(とか)でヘコたれた経験のある身としては非常に興味深く観ましたが、普通のノンドラッグ・ノンアルコール・ノンシガレットな人が観てどうなんだろう。 それと、そこそこに演劇的な要素も含まれており...私が観た数少ない最近の邦画に限るのかも知れませんけれども...こういう手合いのが多いような。

それにしても内田有紀は敢闘賞ものであります。 他もみんなよく頑張った。 台詞が聞き取れないところがあるのはもう今更嘆いてもしょうがないので差し引くとしても、結果私にとっては面白かったと申し上げて構いません。

でも、まんま「それ中」の人にはキツいかも知れないですねぇ。 特にラリーなところとか、軽妙に描かれてはおりますけれども、そういうのを全部端折って観がちですからねぇ。