ふと目について少々立ち読みしたら、根岸肥前守鎮衛が出てくるもんですから一気にまとめ買いして一気に読み進めている昨今。 文庫本で全5巻、今は5巻目を読んでます。
5巻目で完結って訳ではなく、6巻目についてあれだこれだあるそうですけれども、ままそれはよいとして、んでもって今回は4巻目を紹介するのではありますが、なんでかっていうとこれが一番面白いから。 でも、ちゃんと1巻目から読み進めた方が良いと思います。
深川きっての売れっ子芸者力丸。南町奉行根岸肥前守鎮衛の恋人である。その力丸が、お座敷を控えていた料理茶屋から忽然と姿を消した。さらに、力丸に憧れ る後輩芸者が殺される。力丸の身に何が起こったのか—。奇談集『耳袋』を書き記した赤鬼奉行根岸肥前が、江戸に起きる怪事件の謎を次々解き明かす痛快お裁 き帖。シリーズ第四弾。
そういえばアレよ、私「耳袋」は文庫で全部持ってるんだけど、読もうとした時と引っ越しの時と重なったんで、今は物置の書庫スペースのどこにあるんだか...ぅぅぅ。 それにしても私、根岸鎮衛をモチーフにしてる時代小説をこのごろ好んで読んで居るような。 宮部みゆきのそれもそうだし、平岩弓枝の「はやぶさ新八」シリーズにしかり。
やっぱり「耳袋」っていうのがキーなんだろうねぇ。 耳袋という作品をこさえちゃう根岸鎮衛のバイタリティーというか「興味津々さ」というかなんというか。 当時としては長老の部類に入る年齢なのに、よくやるよなぁ...っていうところね。
そういうのをしっかりとフォローして、著者独自の味付けをして、こんな風に面白い作品が出来上がるんでしょうね。 面白いですよ、これも。
特にこの作品の場合、いきなり「序」で引き込まれます。 ツカミはオッケーなの。