大都会の迷路から迷路へ、悪と怪奇の連続殺人ショック!花形プロ野球選手の怪死に始まり、美人歌手のショッキングな胴切り事件、不気味な狐男の出現、悪徳 医大経営者、野球賭博の暴力団などが絡む複雑怪奇な事件は北海道アイヌ地方へと発展。この怪事件を名探偵多羅尾伴内が七変化の妙味とアクションで解決する 痛快娯楽巨篇。
片岡千恵蔵のシリーズは観ていない、そもそも多羅尾伴内が何なのか知らない。 それでも観たっていうのは小林旭が主演だから。 小林旭版はもう一つ出ているそうですけれど、あまりに不評だったそうです。 っていうかそっちの方が面白そうなんじゃないか?
といういい加減な態度で観ちゃったもんですから、このB級映画の面白い事ったらありません。 唐突に主演者の曲をアピールするだけの目的で挿入された歌唱シーンとか、そういうのは全然普通なので構わないのですが、それ以前に映画として成立しているのかしていないのか。
まるで子供だましのようなストーリーと、突然にアイヌが絡んでしまう無謀さと、そして現在では「かなり使ってはいけないそうな」フレーズがバンバンと台詞として出ちゃうあたりなんざ、この映画を観る醍醐味だとは思いますけど、なにより乱暴なのは、主人公(アキラ)はここでも「ギターを持った流し」になっちゃうところ。
なんでもありじゃないかー。