ぶどう畑のあの男

『宮~Love in Palace』でブレイクしたユン・ウネをヒロインに迎え、成長著しいオ・マンソクを相手役に配したキュートなラブ・コメディ。豊潤なぶどう畑が広がる農 村を舞台に、根っからの都会娘ジヒョン(ユン・ウネ)と田園暮らしに幸せを見出す青年テッキ(オ・マンソク)が繰り広げる恋模様は、時にハラハラしてしま うおもしろさ。また、「都会は田舎よりエライの?」といったそれぞれの違いを考えさせられたり、都市と田園のもつ魅力や、そこで暮らすさまざまな人々のポ リシーについて興味深く観ることもできる。特に、“都会らしくあること”が生きがいのジヒョンが、陰でしている涙ぐましい努力の数々は、少し見栄を張って しまいがちな女性なら大いに頷ける。そして、そんな彼女が汗だくになって農園で働く姿が、また魅力的。

全部観終わってやっとこさ面白かったと思うに至ったんです。 そう、確かにこの韓国ドラマは、つまらなくはない。

しかしそれにしても恐ろしい位にスロースターターなドラマで、最初に数話を観ただけでは「とんでもなく退屈」で「とんでもなく適当」だとしか思えないんです。 ただ、そこから順調に好転していくので、あー観て損はしなかったなぁと思う分、最初がね、大損だよなぁと思うのでもあり、それって死活問題じゃないか?とも思ったんです。

それと、ちょっと映像処理が今ひとつのような。 最初の方では大変見苦しい合成処理が見受けられるし、後半に至っても「いかにもCG」みたいな「どうだこれがCGだ!」みたいな、ストーリーや風景の魅力を損なうレベルまで達した処理に、かなり食傷気味になってしまいました。

惜しい、惜しいよなぁというのが感想の、韓国ドラマでありました。