大滝詠一による問答無用の名盤なんですが、最近こんなかのVelvet Motelが脳内ヘビーチューンでしょうがなかったり。
そんな不遇の時代を経た彼が、そのマニアックともいえるアメリカン・ポップスへの深い知識をわかりやすく結晶化させた作品が『A LONG VACATION』である。
そ れまでの日本にはなかったドライでクールな情感を漂わせるメロディ、精密に構築されたカラフルな音作り、松本隆の手によるファッショナブルな歌詞が生みだ すサウンドイメージは、当時の音楽シーンに大きな衝撃を与えるとともに、ベストセラーとなった。「ジャパニーズ・ポップスの最高峰」と評されることも多い 傑作。永井博によるジャケットも秀逸だ。
聴くのは本当に久しぶりでありまして、実際聴いてみたら、大滝詠一の歌唱っていうのはそんなにアンニュイじゃないんだなって発見。 アンニュイなのだとばかり勘違いしていたり、人(特に大滝詠一をそんなに好きじゃない女性)があの歌唱をアンニュイと定義づけるのを聞いてそのまま飲み込んじゃったりしていたのがいけなかったのかも。
確かに日本のポップスの最高峰かも知れないですね。 歌詞も歌唱も演奏も、すごい高みに達しています、「ポピュラーミュージック」として。
ジャケットもね、内容にピッタリでねぇ...昔はこのジャケットが嫌いでねぇ。 こういうリゾートな絵っていうのがさー、安直だとか思ってたんだよねぇ。 若さってなもんだよなー。
大滝詠一っていうと、曲の元ネタの話が避けられないんですけれども、どうなんだろう。 私なんかは「おー元ネタがあるのかー、いいねぇ」なんて思っちゃうんですけどねぇ。 こう、重箱の隅をつつくような人が居ますけど、こういうのって盗作とは違うと思うんですよね。
***じゃあるまいし、別次元ですよぅ、と思って。