バイク!ロック!バイオレンス!日本インディーズ映画の最高峰に輝き、今なお多くのファンを生み続ける伝説的作品が、HDテレシネ・デジタルリマスター版で鮮やかに蘇る。暴走族“魔墓呂死”の特攻隊長・ジンは、「市民に愛される暴走族」を目指す同輩や自分たちを取り込もうとする政治結社に反抗を試みた末、遂には右手を切断されてしまう。しかし、どん底に堕ちてなお抗うことをやめない彼は、バトルスーツに身を包み、幻の街サンダーロードで最後の決戦に挑むのだった!
実は観たことが無くて。 でもこないだほら、山田辰夫さんが亡くなって、そいじゃぁって観てみたんです。 そしたらこれ...。
なんというパンクさなんでしょう。 パンクだ、あまりにパンクすぎて笑ってしまいそうな程に。 そしてアングラ。 30年近く前の卒業制作という事なのでもっと画質が悪いのかと思ってましたけど、リマスターされたからなのか、かなり見やすいです(画像が、っていう話)。 それにしても超広角でぐるぐる回る映像は、画質云々の前に気持ち悪くなりますなぁ。
この映画のキャラ達が格好良いか悪いかで言えば「格好良い悪い」ではありますけれども、すごく健気な感じがするんですよね。 直線的で感情的で、言えば幼稚の部類に入るとは思います。 でも「架空の街サンダーロード」で暴走族っぽい人達が繰り広げているので細かい事は気にしてはいけません。
最後は一人レバノンになってしまう素晴らしさがあるのですけれども、それと同じくらいに見所なのは、小林稔侍。 右翼の人、または同性愛者の男性が見たら激怒するんじゃないかという位にデフォルメされた極端キャラで、かなりヒイてしまう事請け合い。
そう何度も観るような映画じゃないとは思うながらも、心に残る映画であります。
バイク・・・・バイク持ってきてくれよ・・・・バイク。