どんなアングルから見ても全然イケていない事で有名なZELDAの1stは、1982年の発表だったそうな。 ボーカルの高橋佐代子はデビューライブが中学校生活最後の日とかで、それから2年半程して1stが発表される事になるのですけれども、ベースの小嶋さちほの見解では、1stが出るまでが「ZELDAがもっともZELDAであった」頃なのだそう。
その「1stが出るまで」の間の音源や映像は全滅に近く、唯一公式に自主制作盤の「アシュラ」(1980)がある程度なのではないでしょうか。この自主制作盤のEPは解散後にリリースされたベストに収録されています。
この1st、初めて聴いた時と今とで随分印象が違うのに驚きました。 案外まとまっているというか。 聞きづらい所が少ないというか。 でも暗い。 基本的には暗〜いニューウェーブ/パンクという。
それでも当の本人達には辛いものがあったらしく、当初レコードをサクに作ってから売先(レコード会社)に売るという方法で制作されたそうながらも、制作サイドは「買ってもらえるものを作らなくては」的な使命感からバンドに圧力を掛けたのだそう。
収録曲は3曲がモモヨの作品で、デビューシングルもモモヨの作品(ミラージュ・ラヴァー)。 曲の内容的にはさておき、エスケイプだとかムーンライト・フライト、ミラージュ・ラヴァーなんていう曲名が今から思うとZELDAっぽくなく浮いてしまっています。 それにひきかえバンドのオリジナルは、いかにもZELDAという感じがし、全部こんな感じだったらどうだろう(マニアックすぎるだろう)という雰囲気もありながら、そうだったら何かが大きく変わったのではないかと感じもします。
1stリリース直後のライブ。 サヨコさん19歳目前の18歳。
同じく1stリリース直後のライブ
2ndの頃。 曲は1st。