台風クラブ

これ、超名作だよねぇ。

東京近郊の中学校に通う生徒たちは、一見平凡にふるまいながらも、実は終始やり場のなさを終始感じている。そんな折り、台風が接近し、学校に籠もった少年少女たちは、そこでカーニバルを始めていくのだが…。

最初に見たのはもう随分と昔。 高校3年生の時...もう卒業云々の頃だったか...ウチで呑み会をした(ぉぃ)夜、よくある「深夜のテレビの映画」でやってたのを見た時。 こちとらも何人かおり、こたつで寝そべりながらベッドでだらだらしながら見たのです。 最初は何だこれ?って感じで見てて、途中も何だこれ?って見てて、最後も結局何だったんだ?って感想で、白けるどころか大いに盛り上がってしまったところだったものです。 こう、テレビのこっち側にも存在があって、今の民主党じゃないけど二重構造化してたのね。 面白かったのよ。

それを久しぶりに見返した、って話。

よくある説明で「学校に籠もった」とありますが、これは誤りで、「学校に籠もらざるを得なくなってしまった」が正解。 台風のせいで学校を施錠され...と。 カーニバル、っていうのもどうかなぁ。

ともあれ、若いっていうのは乱暴だし残酷。 予定された残酷を、昔は簡単に「お約束♪」などと言ってたもので、あー俺も昔は無茶だったよなぁと思ったり、それよりなによりウチのアヲシもこうなるのかなぁ...なるよなー親が俺だもんなー...と妙にかしこまったり。

こういう、ある地点では悩みだったり、ある地点では直情的行動だったり、ある地点では反省のふりだったり、っていうのは、思いっきり簡略化すると青春であり、全ての起爆剤はほんのささいな出来事だったりします。 それが台風接近ともあれば、昔風に言うとミリバール的に大変であります。

そいえば最近は台風接近なんていったってどうってことないんじゃない? 毎日毎日もっともっと刺激的なんだろうし、それが鈍化して麻痺して、この頃はどうしようもない少年犯罪に繋がってるのかも知れないなぁって思うところです。