寺山修司の魔術の火に、自ら投身していった異能の若き群像たち。彼等は「あの日たち」をふり返って、重く、あるいは軽やかにこんな意味の言葉をつぶやく。「あそこが自分の人生の中で花だったから…」 元劇団員の追跡調査。
正直シーザー位しか名前を知らなかった(し、そのシーザーだってよくわからない)けど、天井桟敷にしたってそんなにファンというかなんというかではないけど、それこそ寺山修司のファンでもないんだけど、何となく読んでしまった。 というのも、それぞれに対してファンというかなんというかでないにせよ、それらが合体したところには興味をそそられるから。
ありゃ、呪いかなんかなのね...って読了して感じました。 若者が呪いをかけられたまま老いちゃった、みたいな、寒々しいお話が繰り広げられています。
それにしても興味深い一文がありました。 引用しちゃうと、
未成熟の集団は、一度外部か内部に攻撃のターゲットを設定するとまとまりやすい。
名言なり。
ちなみに私は「ノック」にすごく惹かれます。