15歳で寺山修司に認められ、「天井桟敷」に入団した弧独な少女サキ。九条映子、広瀬のお父さん、蘭妖子、田中未知、稲葉憲仁、シーザー、森崎偏陸など、 劇団の中心メンバーに可愛がられ、少女は次第に演技に目覚め、女優として開花しはじめるが…。劇団のスター、シーザーに憧れた少女は、みのらぬ初恋に悩 み、若さを噛みしめる日々が続く。そんなある夜、バイト先の新宿のバーに現われた中年男との運命的な出会い。降りしきるほどの愛情に包まれ、その男・安部 譲二に連れられて劇団を去って行く。これは、真撃で早熟な一人の少女の、魂と肉体の叫びと成長を描いた、70年代初頭の「天井桟敷」の物語である。
こんなに実名バリバリで書いてしまってよかったもんだろうか、というのが読了しての感想。 実名バリバリもそうだけど、内容のすごさもしかり。 「「演劇実験室天井桟敷」の人々」の執筆もやりづらかっただろうなぁ(笑)っつうもんです。
なんというか、こういう直情的な内容の本を読んだ後は、なんというか・・・妙な疲れが残る。 そんな年寄りじみた私なのではありました。