将軍家に連なる身分を隠し、見習い同心として多忙を極める徳川竜之助。幕末の不穏な空気を感じつつも、幼時より仕える爺らと、時には寿司を楽しむなど気楽 な日々を送っていた。だが、そんな竜之助の前に、将軍家秘伝の剣・葵新陰流の殱滅を目論む新たな刺客が出現。今度の敵は、なんと刀も持たずに相手を斬り捨 てる“幽霊剣士”だった!大好評シリーズ第八弾。
こないだこの若さま同心徳川竜之助を全部読んで、あー良かった面白かった、まさか新刊出ていないよなーと思いアマゾンで調べたところ、この「幽霊剣士」が出たばっかりでありました。 すぐには買えず、多少おいてからなんかのついでに一緒に買い、こないだ読了。
まごまごしていると次のが出ちゃいそう。 っていう位のペースで執筆されていますなぁ。 過労で死んじゃうんじゃないかっていう位に。
「若さま同心」ていうのと、「徳川」っていうのでわかる通り今回の奇抜な設定で、御三卿の「若さま」が願って同心になるというもの。 最初は世間知らずな若様っぷりなんですが、だんだんと同心稼業が板についてくる・・・そんな様を読むのが楽しい。
ただ、最近はその同心っぷりが板についちゃったせいで、中心点みたいなものが見えなくなっちゃったような気も。 併せて後から出てきた「葵新陰流」についても奥義(?)を封印しちゃったから周囲の人達が空回りしているようにも見えて。
でもそれでも面白い。 あっちゅう間に読んじゃった。