リリースされるってんで騒いだ割には案外、入手してから音沙汰無しだったのは、ことあるごとに聴いて聴いてやっと全部聴き終わったから。
ライブ音源であり、当時が当時なんで音質的には★★☆☆☆なのではありますけれども、こういう貴重な音源が発掘され発表されるのはファンとしては非常に嬉しい事。
個人的に邦楽のベストを言うとなれば恐らく5番目位に位置するであろう「はちみつぱい」は、正式なスタジオ録音盤(LP)を1枚しか残さず、そりゃ再結成時のそれはありましょうけれどもライブものだし、ってんでやきもきもしておりましたし、再結成時ので知らなかった曲(「こうもりの飛ぶ頃」とか)を知っちゃった日にゃ、あー当時のライブ音源とか残っていないのかなぁと思ったもんでした。
非常に短い活動期間ながら、こういう風に沢山の音源がリリースされた事は、あーもー狂喜乱舞。
...あ、再結成のにしたって20年も前の話だったのか。
鈴木慶一、渡辺 勝、本多信介、武川雅寛、和田博巳、かしぶち哲郎、駒沢裕城、岡田 徹、椎名和夫、「はちみつぱい」のこれが最後のリリースです。ヴァイオリンやペダル・スティールを擁し、日本ロック史において唯一無二の特異なスタイルを 誇るバンド、その新たに発掘された膨大なライヴ・テープを選び抜いて編纂した9枚組CDボックス・セット。“隙間を埋めて壁をつくりあげてゆく”ような ジャム・バンド的インプロを得意とした初期、変幻自在なサウンドが拡がった73年以降、ムーンライダーズ・ナンバーの初演も加わる74年前後、それらを時 系列にまとめました。演奏のたびに変っていく名曲の数々、唯一のアルバム『センチメンタル通り』だけでは知り得なかった日本語のロックの真実、ここに全て が明らかに。 disc I 東京草月会館(1972/1)、札幌大谷会館(1972/9) disc II 仙台(1972/12)、仙台(1973/4)、TVK「ヤングインパルス」 disc III シュガーベイブ1stコンサート(1973/12) ゲスト:大貫妙子、少年探偵団(若林純夫、山本コウタロー、徳武弘文) disc IV 渋谷ジャンジャン(1973/12) ゲスト:南佳孝 disc V 代々木いちごの目ざまし時計(1974/6) disc VI 郡山ワンステップ・フェスティバル(1974/8) disc VII 池袋ホーボーズ・コンサート(1974/9) disc VIII “解散コンサート”代々木・山野ホ-ル(1974/11) (ボーナス・ディスク) disc IX シュガーベイブ2ndコンサート(1975/1):細野晴臣、鈴木慶一とそのグループ ゲスト:大瀧詠一 ■本多信介(オクノ修との共)作「ミスター・ソウル」、かしぶち哲郎作 「自由なメロディ」は、今回初めて陽の目を見る名ポップ・ナンバー! ■変幻自在にサウンドを変えていく長尺ジャムナンバー「ラティーノ」、 「サイケデリック・タイムス」も今回が初出。