2009111801 posted by (C)padmacolors
話によるとこの城市郎の、桃源社ポピュラーブックス版は三部作らしいのだけれども、手元にはこの2冊しかない。
・禁じられた本 現代”発禁本”の全て
・発売禁止の本 -衝撃を与える”毒の書”-
というか桃源社であれば「発禁本・正続」を入手するべきなのに、というねぇ。
それ以前に城市郎があまりに知られていない事に驚いてます。 Wikipediaにも記載無いし。
城市郎(じょういちろう)
大正11年 仙台市に生まれる
保善商業卆
読売新聞入社、正力松太郎の秘書となったが応召、北支から南方を転戦。昭和21年2月復員。
戦後、斎藤昌三氏の勧めで初版本蒐集から発禁本蒐集に転向した。
酒ものまず、煙草もすわない、マジメ人間の典型みたいだが、本体は、”相当な精神的遊び人”(日沼倫太郎氏評)である。
目下、蒐集した”発禁本”八千冊を駆使して、「発禁本年表」の作成に没頭している。
・・・というのが昭和41年当時のプロフィール。 「発売禁止の本」の裏側から引用しました。
これまた話によると、蔵書は2万冊を超えたそう。 というか御大相当な高齢でガンを患ってるという噂ですけど、そもそもまだご存命なのかしら。
んで内容なんですけど、所謂猥褻系の発禁本に特化しているので基本的にあんまり私の趣味ではないです。 また立て続けに刊行されたので多少「薄く伸ばした」感もあります。
が、意識的にカタカナを多用するオールドスタイルの文章が泣かせます。 私は主にそっちを主として読みました。 あとね、文体が丁寧だ(笑)。