日本赤軍私史 パレスチナと共に

世界を震撼させた日本赤軍のリーダーが、獄中でその結成、ハイジャックなどの「闘争」、そしてアラブでの様々な模索から逮捕、解散にいたる全過程をはじめて詳細に記録した手記。あの時代と現在に関心をもつすべての人々に。

重信房子が逮捕されたというニュースを耳にした時、時代というものを考え直してさぞかしお婆さんになってるんだろうなぁと思ってテレビの報道を見たら、やっぱりそうで全然驚かなかった、という思い出がありますが、重信房子という名前が私にとっては日本赤軍という名前よりもインパクトを保っておりましたもんですから、この本に過剰な期待を込めてしまいました。

自己批判書だ、これ。

流石に諸事情で書けない事が多いとは言え、こんなゴリゴリで頭でっかちな左翼っぽい内容でどうするんだろう。 仮にも日本赤軍を解散し、そのリーダーであった人間が出す本ならば、もうちょっと違う書き方があったのではないかと思ったのでした。