ヨーロッパの古城を思わせる外観、回転ベッド、天井ミラーに始まり、大奥や中国皇帝の寝所を模した室内、ロケットベッドに黄金の湯殿!! 驚天動地の仕掛けを施し、エロスへの限りない情熱と創意工夫に満ちあふれた性の楽園、ラブホテル。
世界に冠たる、そんな “正統”ラブホテルが新風営法の施行(1985年)以来、絶滅の危機に瀕している。風前の灯とも言われるそんなラブホテルの、キュートな愛の意匠たちを、未来への文化遺産として記録した渾身のドキュメンタリーがついに完成した。
東日本編と西日本編の2巻に渡って日本の「すごすぎて文化的な」ラブホテルを収めた力作。 正直、DVD1枚でも十分だったんじゃないかって感じもするけどそれはそれ。
この作品は色々な意味で大変な事になっており、大人だったら是非見て欲しいところです。 なんつう内装技術なのよ!と驚いちゃう事請け合いなのは本編的に当たり前なんですが、なにげにスキャット後藤が手掛けるサウンドトラックがラウンジで素敵。
だもんで音楽にも注目ね!と申し上げたいところではありますが、残念ながらみんなには音楽は2回目の視聴で堪能して欲しい。 1回目の視聴は副音声オンでお願いしたいんです。 都築響一と監督の村上賢司があーでもないこーでもないと静かに盛り上がりながらトークしてんのが思いっきり素晴らしい。 案外同じことばっかり語り合ってるんですが、あんまり気にならず、余程魅せられちゃったのねってこっちがほくそ笑んでしまいます。
いやらしさ、は殆ど無いから、BGVとしても・・・いやそれは一寸違うか。むー