快食 玉村大飯店

長野県に住んでいて本屋さんとかに行ってみますってぇと、何気に玉村豊男という名前を目にするのであります。 私なんかがそうだったんですけど、意外によそ者にはそう映るそうで、こっちで生まれ育った人にはそう見えないそうな。 もう全然普通ですよ?的な。

長野県在住のエッセイストである玉村豊男は画家でもあるそうで、父親はあの玉村方久斗なんだそうな。 長野県在住ではありますけど生まれは東京で、いわゆるよそ者。 だもんで同じくよそ者である私の目を引いたのかも知れません。

目は引いたけど引いただけで後はなんにもなくて、これまでずっと放置だったのですけれども、こないだようやく1冊読んでみました、それがこれ。

うまいものは、生きているうちに食べなくてはならない。それも、胃袋と肝臓が十分に元気なうちに。竹野の松葉蟹、別府のフグ、松島のカキ…日本のうまいものを訪ね歩いた美味快食エッセイ。

いわゆる料理本であったりグルメ本とはかなり違う。 まさにエッセイ集であります。 軽妙酒脱な文体には親近感があって読みやすい。 写真も沢山載っていて、イメージが湧きすぎる・・・お腹が減ってきます。 あぁスッポン食べたいなぁ。