ダダ漏れ

MSN産経ニュースの記事より。

私生活の映像などをネット上にさらす“ダダ漏れ女子”が静かに増殖中だが、(略)。動画配信サービス「ユーストリーム」を活用する“ダダ漏れ広報”としてネット上で注目を集めている。

タダ漏れじゃなくてダダ漏れ、駄々漏れでもない、っていう不思議な言葉。 そんなに昔からあるのではなく、ごくごく最近なんじゃないでしょうか。 Webカメラの普及よりも後、UStreamの登場あたりから端を発した造語・・・。

でも、どういう意味なのかわかりづらいんですよね。 産経でも触れられていませんし、今後こういう語源不明の単語が増えていくのではないかと思います。 局地的ローカルで流行った単語がそのままオーバーグランドに流れ込む、という図式は何もインターネットよりも前からありましたけれど、その頃は或程度の伝道者・・・じゃなくて、翻訳者・・・でもなくて、由来を把握している媒介者みたいなのが複数人いたんですよね。 でも昨今のネット事情では、そういう媒介者は複数どころか大勢、その瞬間に立ち会った全ての人に相当するのであります。 が、反面、分母が多いからなのかネット特有だからなのか、事象が刹那だからなのか、オーバーグランドへの媒介の密度が極端に薄く、媒介としての意味を為さない場合が多いです。

よくある「まとめ」なんかは、事の流れをまるごと収めている場合が多く、まとめてはいるけどスクラップに近いような感じもあります。 中身を点検して総括する、という意味合いでの纏めではない、みたいな。

そんな事を思ったです。

ダダ漏れのダダとは「だだっ広く」の意らしく、転じて制限とか無くただただだらだらと流す(ストリーミング)する「くらいの意味」らしいですね。

だから今後は、その言葉の意味なんかはどうでもよくて、何となくニュアンスでGO!みたいなケースが増えるんじゃないかなぁ、って。 案外アレですよ、振り返ってその言葉の意味を捉え直すなんて意外に少ないですしね。