改名したそうですけど、それはさておき、
大友克洋の短編漫画「RUN」の映画化。自分を裏切った女を殺したチンピラと、彼を追う刑事。全編にわたり、ひたすら全力疾走を続ける2人の、それぞれの 想いと、徐々に“シャッフル”されていく過去の記憶。壮絶なまでのスピード感とエネルギーの中、物語はやがて流血のクライマックスへと突き進んでいく…。 必要以上のドラマツルギーを排除し、ひたすら映画のスピードを加速させた、極めてパンキッシュな意欲作。
原作は知らない、読んでいない。 私から一番離れている漫画家こそが大友克洋でありましょう。 でもあれ・・・えっと、童夢だったかな?は持ってます。
それはさておき、その大友克洋の短編漫画「RUN」を映画化したというこの作品、もしかしたら石井作品で一番いいかも。 逃げた、走った、走った、走った、捕まった、撃った、弾がネー!という、それだけの内容なんですけど、兎に角走る!すごい走るんです。
石井作品の、走るシーンがすごく格好良くて好きだ、というのは前に書いた様に思いますが、それはここに結実したのではないかと思うほど。 サンダーロードを経て、すごくコンパクトに簡潔たる、しかしながら内容の詰まった作品になったんじゃないでしょうか。
何故か出演者が豪華なのも興味深いです。 森達也はさておいて、荒戸源次郎というのがね、すごいというか怖いです。 室井滋はさておくも、武田久美子っていうのはどうだろう・・・非常識なんじゃないか!?(笑)
ただ、可愛かった。武田久美子。