美姫の夢 妻は、くノ一 7

夫の彦馬に逢いたい。その想いを抑えられず、お庭番を抜けて逃亡中の織江は、変装して彦馬の家にほど近い妻恋坂を歩いていた。ある日、怪しげな男が落とした奇妙な形のものを拾う。それが新たな追っ手の罠だとは、知るよしもなかった。さらに織江は、彦馬が美しい女性と歩いているところを目撃、次第に心を乱されてゆく。そのころ彦馬は、占いによりある運命を予言されるのだが—。大きな予感に満ちた、シリーズ第7弾。

他の連作に比べて一冊一冊が幾分薄いので読み始めればすぐに読了しちゃう。 しかも風野真知雄作品なので、面白くて熱中して読んじゃうもんだから尚更。

「妻は、くノ一 」は、現在刊行されている作品の中で一番面白いかも知れません。 いやそうでもないかな?いやいやそうだったかな?・・・もう片っぱしから楽しく読んでいるので何がなんだかわかんなくなってきています。 しかしながら「妻は、くノ一 」のこの7巻目、出だしの一行を読んだだけでこれまでのあらすじが鮮やかに甦るから不思議。 魔法のよう。

それにしても雁二郎には驚かされる。 裏の主人公でやんすねぇ。