ネオン灯りで化粧して、粋に与太ればハートが燃える!
ねりかん破りの牝蜂八匹!その名はアテネ団!番を切ります女番長・池玲子!
大型ポルノ女優として注目を集めた池玲子主演「女番長(スケバン)ブルース」シリーズ第1弾。オートバイセックス、強姦、リンチ、万引き、車盗み、脅迫、喧嘩と非行の限りつくすアテネ団の女番長玲子が、暴力団予備軍と学生愚連隊の三つ巴の抗争を展開しながら、殺された仲間のために暴力団秋本組に挑戦していく。池玲子の豊満なエロチシズムとセックスを前面に、剣鍔、チェーン、カミソリによる緊迫の喧嘩仁義などを取り入れて、鬼才鈴木則文監督がセックスとカーアクションで描いたポルノアクション。
ポルノアクション映画。 略してポルノであった。 見始めて気付きましたけど、基本的に私が見るDVDは妻子と一緒に見ないものなので、あーよかったと胸をなでおろしたりおろさなかったり。
池玲子は公称で1953年とか54年生まれなので、1971年となるとすごい当時の年齢になってしまいます。 なんかアレだしアレだしアレだし。 そういうのも許される時代だったのね。 許されないかも知れなかったけど、なし崩し的に決着する時代だったのかも知れませんねぇ。
今考えるとなかなかに豪華な出演者だったんですが、中でも山城新伍は時代の寵児でありました。 もう彼じゃなくてはこの役はつとまらない、といった風情のトップ屋(トップページ・・・一面を飾るようなスクープで売り込むジャーナリストみたいな情報屋)っぷりであります。 軽妙すぎるバカトークも素晴らしい。 あぁ時代だね時代だねぇ。
こういうデタラメな時代だったので、中身も本当に意味不明であります。 ポルノ部分が少なければ立派なB級映画であったのに、ポルノ部分が多すぎるので、普通にポルノ映画になっちゃってるのが残念。 あぁ、ポルノであるべきだったのか、根本的なところで考えさせられてしまうぅ。
それにしてもこの作品の一番の見所は、ピーターでも天知茂でもありません。 「波止場」のシーンであります。 その突拍子の無さは、映画史上に残る偉業ですらあります。 好きな人は必見。