当時新人の吉田喜重が自ら監督と脚本を務めた青春ドラマ。初夏のオフィス街を車で走らせていた秋山ら4人の大学生は、道端で秋山の父親の会社の秘書・郁子を見つける。すると、仲間のひとりが郁子を無理矢理車に乗せ、金を奪おうとするが…。
吉田喜重の監督第一作は、太陽族バリバリな内容。 一応最後まで見て、つまらなくは無いけど対して面白くも無かった。 当時っぽいセリフ回しとか結構鼻について、萎える要素は結構あったり。 津川雅彦も川津祐介も次第点ってところですけども、よくよく考えてみれば 2010 – 1960 -> 50年も前の作品なんですよね。 そりゃぁね〜?
ただ、ラストは一寸興味深い。 光の使い方(撃たれた主人公がオフィス街の通りをふらふら歩くとき、十字路の右から太陽光が差している)が偶然だったのか狙い通りだったのかはさておくも、後の作風に繋がるようにも見受けられるんです。 これを見るだけでも価値がありました。
ところでこれ、このオフィス街って普通に霞が関あたりなのかな? カッコいい通りだよねぇ。