暴力教室

校内暴力が巣食う高校に、かつて非行少年だった溝口(松田優作)が新任教師として赴任してきた。さっそく彼は喜多条(舘ひろし)ら不良グループの面々と対立。一方学校側は体育会生徒を扇動して不良グループと対決させ、さらに汚職を追及する女教師(安西マリア)と溝口の妹(山本由香里)を強姦させる。怒った溝口は、やがて学校そのものに戦いを挑んでいく……。
伝説のスター松田優作が型破りの教師に扮するヴァイオレンス学園映画。全編が暴力で紡がれたプログラム・ピクチュアであり、荒々しい箇所も目立つが、それゆえのエネルギーに満ちた佳作に仕上がっている。優作もさながら、不良性感度ゲキ高な舘ひろしの存在感は、今の彼から比べると驚きですらある。

松田優作とブルース・リーがカブって仕方ないのだけれど、こういう見方というものは異常なのだろうか。 ならば松田優作はブルース・リーと松田優作を合わせたようなものな、とか。 別に優作ファンや本人を愚弄している訳ではありませんです。

それにしたってこういうのをハマリ役っていうんでしょうねぇ。 セリフ回しとか見事ですし。

セリフ回しと言えば舘ひろしさんも最高です。 26とかやらで高校生を演じるっていうのすら横暴だっていうのに、それに余りあるあのセリフ回し。 唐突に出てくる「百姓」には腰が砕けますけど、脚本家が狙って書いたのかどうか、知りたいところ。 それにしても舘ひろしは今も昔も変わらないなぁ。

基本的に私はB級映画が大好きなんで、どういう映画でもB級的要素を求めてしまう傾向にあります。 その点この映画は合格。 っていうかB級すぎてどうか、っていう程の高みにありますですね。

アイツ邪魔だな、犯すか!・・・位の単刀直入な思考回路。 学園移転に伴なう巨額の利ざや。 妹がダンプと正面衝突。 かなり無茶苦茶な設定や展開を私は往年の大映ドラマに感じます。 兎に角見ていて呆れてしまう。 なんていう素晴らしさなのさ。

最後は学園燃えちゃうし。