これの書籍化。 感想は以前書いたような気もするのであれですし、書籍化されたのも聞いていましたけれど、手にするのに時間がかかってしまいました。
というか求めていなかったというのも本心でありまして、こういうのについての私としての総括は、「ぐだぐだと無責任に終結したので最早どうでもいい」っていうくらいなのかも知れません。 新左翼運動は自滅していくのでありますけれど、この書籍を読むと、その自滅の要素をかなり早い時期から孕んでいた事がよくわかり、思いっきりげんなりさせてくれるんです。
全共闘—各地の大学で1968年ごろに生まれた学生組織で、全学共闘会議の略。全国の主要大学の大半にあたる約160校で結成された。新左翼政治党派(セクト)だけでなく、ノンセクト・ラジカルと呼ばれた党派に属さない学生たちも参加し、バリケードストライキなどで学内課題やベトナム反戦などの政治課題について訴えた。69年1月の東大・安田講堂攻防戦は全共闘運動の象徴的事件になった。本書は2008年5月からの09年6月まで、産経新聞大阪朝刊、インターネットのMSN産経ニュースに掲載された記事を大幅に加筆したものである。過去を振り返る上で最も重要な登場人物の年齢、肩書はあえて取材当時のままとした。