徳川家康に仕え江戸城の警固を担ってきた服部半蔵率いる伊賀衆。だが、8代将軍吉宗の時代には、彼が紀州から連れてきたお庭番たちによって伊賀衆は閑職に追いやられてしまった。失地回復の謀略を企む伊賀衆は、吉宗暗殺を吹きこんで、一人の刺客を江戸城に放った。しかし、江戸城内の奥深くへと姿を消したその男の行方は杳として知れず、伊賀同心200人の中の四天王が次々と暗殺されていく…。 (刺客、江戸城に消ゆ)
八代将軍吉宗に蟄居を命じられた尾張藩主、徳川宗春は「紀州の血を絶て」との遺言を残して世を去った。将軍家に一矢報うべく、富士に眠る武田信玄の埋蔵金発掘に奔走する尾張忍者たち。それを嗅ぎつけた幕府お庭番。そして、富士講に出かけた江戸長屋の一行が尾張忍者に惨殺され、困窮に陥った人々を救いたいとの一念で富士に向かった伝説の忍者、コノハズク。埋蔵金を巡り霊峰富士を血に染める凄絶な死闘が…。『刺客、江戸城に消ゆ』に登場した異色の忍者、コノハズクが再び活躍する姉妹篇。 (影忍 徳川御三家斬り)
風野真知雄作品、探せば案外わんさと出てきたり。 これらは新品でかったわけじゃなくて、刺客の方を先に買ったんですけど、読み終わる頃に影忍を書い、これらが姉妹篇だと知ってびっくり。 良い順番で買いました、っていう話です。
基本的に私は忍びモノは苦手なんです。 なんか突拍子も無い展開があっても許されちゃうような甘さがどうにも好きになれなくて。 でも風野真知雄作品でしょ。 突拍子も無いのが基本なんで、これはこれで許されちゃうっていうね。 んで一気に読了したんです。
それにしてもコノハズク、超人であります。 富士山まですげー勢いで駆けちゃうしなぁ。 空飛んじゃうしなぁ。
あ、それとこれは関係無いんですけど、表紙の絵の感じが今一つ好きになれない。 というか読む前にいろいろ連想しちゃうから、表紙は無地でいいくらい。