爆裂都市 BURST CITY

土曜の夜だぢぇ〜、的な。

これは暴動の映画ではない。映画の暴動である。
怒り、敵意、欲望、反抗──若者のフラストレーション爆裂。
近未来。狂気と無秩序が無限に炎上する<破怒流>地区。「狂い咲きサンダーロード」を発表し、日本映画に鮮烈きわまりないニューウェーブを立ち上げた異才・石井聰亙監督の SFハード・アクション大作。全編、激しいロックと抗争が火花を散らす、凄まじい映像の大狂宴。近未来都市に集まった幾多の暴発ロック・グループが、超変態バンド、ギャング団、ポリス軍団、下層民群らと入り乱れて激突、ラストの大爆裂へと火を噴きあげる。怒り、怨み、敵意、反抗──ありとあらゆるフラストレーションが一気に爆発。街は完全にバースト・シティと化していく。圧倒的な映像ボリュームで見る者を打ちのめす一大パワー・エキサイティングムービー。

陣内の足が格好良かったっていう印象がそこそこで、大林真由美(元天井桟敷、現画家)がキュートだったという印象もそこそこなんですが、それ以外は圧倒的な暴れっぷりで、奇跡的な映画でありました。 ボックスには権利関係で収録されなかったんですよね。 それが11月に値下げして再発されるんですって。

もうどこから手をつければいいんだかわかんないほどにてんこ盛り。 キャストもスタッフも、今考えると豪華豪華。 1982年ってぇと28年前。 思いっきり80年代なテイストでダサさ加減がすごいけど、どことなくかっこいー。 ロックだパンクだ原発だ貧民だ近未来だって、とりあえず好きなもの全部詰め込んでみました感が当時も今もナウなヤングの心を鷲掴みにしちゃうんですよね。

う〜んこれは実際に観てもらわないと良さが伝わらないと思うです。 狂い咲きサンダーロードと併せてご覧いただきたい。 ちなみにこれ、今や絶対にテレビで放映できないと思います(あるいはピー音続出で放映かw)。