NO NEW YORK 1984-91

1984年~1991年にニューヨークのアンダーグラウンド映画界に巻き起こったムーブメント、“シネマ・オブ・トランスグレッション”(侵犯映画)。
本作はその中心人物であった4人のアーティスト(リチャード・カーン、リディア・ランチ、ジョー・コールマン、ニック・ゼッド)のインタビューを軸に当時の貴重映像を交えながら、その全貌に迫る。

80 年代ニューヨーク。ラス・メイヤー、ジャック・スミス、ジョン・ウォーターズ等のアンダーグラウンド映画の巨匠たちが体当たりで表現してきたセックス/ドラッグ/バイオレンスの系譜を引き継いだ映像作家たちは、低予算ながらも次々に作品を生み出した。観る者を不快にさせるほどグロテスクなものや、リディア・ランチをミューズに仕立て上げたブラックユーモアに満ちた作品など、現在ではカルト/アートとして語られる映画の数々が製作されたにも関わらず、そのシーンについて語られることは少なかった。
本作では“シネマ・オブ・トランスグレッション”を築き上げた当事者たち、更にノーエウェイブ・シーンで活動し、彼らに音楽を提供していたソニック・ユースやフィータス、スワンズなどのインタビューも収録されている。

ニック・ゼッドの彼岸っぷりっていうか嫌世っぷりっていうかが炸裂しまくっているのが引き立ちまくりなドキュメント。 ジョー・コールマン目当てで見るも、どうしてもニック・ゼッドのコメント場面で笑ってしまう始末。 なんでこの人は生きてるんだろうと思わせてしまう不思議さ。

それはさておき本編の内容。 この手の映画ってすごく興味があったんですけど、当時は情報も無くて、なんとなく知ったのはアカネと出会ってからだったような・・・。 でもなんかもー時既に遅しっていうか、ついていけなくなってたような。

でも今見ると、そりゃグロいはグロいけど、新鮮なのね。 こんなんだったのかぁっていうのを証言と共に紹介してくれちゃったりなんかして、取り敢えずこれだけ見ておけばいいかなっていうところで帰結しちゃったっていうね。