idea (アイデア) 2010年09月号は横尾忠則特集でした

特集:横尾忠則 196X 60-70年代グラフィック撰集
社会やメディアが大きく変動し,カオス的なエネルギーにみちた1960年代,70年代文化。時代のはらわたを切り裂いて登場した,横尾忠則の鮮烈なグラフィックがいま甦る! 天井桟敷,状況劇場,土方巽,三島由紀夫,高倉健,ビートルズ…。ポスターからブックデザイン,タイポグラフィまで,横尾グラフィックの精髄を独自の視点でセレクトした一大グラフィック経典,ここに出来!
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まさか「横尾忠則全ポスター」なんて買えないので、こっちを買おうと思っていたら時は過ぎ、アマゾンではプレミアもついちゃうし、ってなわけでやきもきしていたのですけれども、先日アカネが買ってきてくれました(定価で)。

私は横尾忠則を好きかと言えば答えに窮し、強いていうならば「嫌いではない」といったところなのですが、何故かと言えば、横尾忠則を丸ごと好きにはなれないからなんでありまして、その実、70年代も後半になると作品に興味が持てなくなるんであります。 70年の初めくらいまでの、行きどころのない情念が作品の中で渦を巻いているような、モチベーションと自嘲の塊のような作品群がこよなく好き。 ようするにそこの部分だけ好き。

ですんで「横尾忠則全ポスター」なんて買えない、のもありますけど、「横尾忠則全ポスター」だと読みたい部分が案外少ないのでコストパフォーマンス的にあわない、という理由があったりするんです。

アイデアの9月号は横尾忠則特集でした。 こういう感じでまとまっているといいですねぇ。 作品だけじゃなくて写真なんかもありますしね。 最後の和田誠の文章なんかもすごくいい。 これは買って良かったでぃす。