ソラニン

こういう映画を見るのは本当に稀なんだけれど

自由を求めて会社を辞めた芽衣子と、フリーターをしながらバンドを続ける種田。未来に確信が持てず、寄り添いながら東京の片隅で暮らす二人。
だが、芽衣子の一言で、種田はあきらめかけた想いを繋ぐ。
種田はバンド“ロッチ”の仲間たちと新曲「ソラニン」を完成させレコード会社に持ち込むが、反応のないまま日々は過ぎていく。
そんなある日、種田がバイクで事故にあってしまう。遺された芽衣子は———。

基本的に宮崎あおいが出る映画は宮崎あおいの独り勝ちでしかも勝ち逃げで終わるのが私の中では定説でありますんで、総体的に捉え直すと宮崎あおいの印象しか残らなくて正直、あんまり後味が良くなかったりするんですよね。

でもこの映画ではさほどでも無かったという。 なぜなんだろう。 相変わらず宮崎あおいのナレーションは全く心にしみないのに。 原作は漫画なのだそうな。 ストーリーが良かったからなのかも知れない。 でもよくわかんないモヤモヤがあったり。

そのモヤモヤっていうのはこの映画の中での、奔放でありつつも抱えてしまう不安(定)に同期してしまった故のものなのかなぁ。 とにかく主人公の二人は不安を抱えている。 片方なんて死んじゃうし、その為に片方は抜け出せそうになるんですけど、根っこにあるのは漠然とした不安のよう。

このくらいの年齢の人って結構こうだよね。 んでこれは青春映画なんだねぇ。