ダイアモンドは傷つかない

奥さんも愛人もいる人と恋人同士。いまは──なんとなく、い・っ・し・ょ。酒と女のために予備校をかけもちする中年講師との関係を通して、ひとりの女子大生が現代人の孤独感を味わい、成長していく姿を映像の詩人・藤田敏八が描いた話題作。三石由起子の早稲田文学賞作品の映画化。

こういう風に文字の間に余計なものを入れる(「い・っ・し・ょ」)のがいかにも80年代で、失笑してしまうのではありますが・・・あ、これも藤田敏八監督作品か・・・、内容も失笑もので、B級映画とかそういう類のものとは違うという意味合いにおいて多少は貴重。 そもそも私が好きなB級ものっていうのは、80年代には無いのかも知れません。 等級で表すならば、80年代こそが本来の意味でのB級だったからなのか。

とはいえ注目する部分はなくはないもので、やはり田中美佐子でありましょう。 この人、映画初主演であるこの時点において既に田中美佐子として完成しており、そのままずっと現在に至る感じなんです。 恐るべき話であります。 ただ若いか若くないかの違いがあるだけで、後は無いっていう不変さ。

Wikipediaなんざによりますっていうと、

1982年、『ダイアモンドは傷つかない』で映画初出演(主演)し、ヌードを披露。第6回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。写真集や、1983年の映画『丑三つの村』でもヌードを披露した。またこの時期にはキングレコードから歌手としてもデビューしている。演技力でも高評価を得たが、ヌードが嫌で芸能活動を休止。

当初はヌードヌードヌードの雨嵐だったようで、随分と悲しい思いをしたんでしょうなぁ。

それにしても変わらない。 笑ってしまう程であります。