宇宙破壊光線を駆使する悪漢デュラン・デュランを追うバーバレラの活躍を描く、エロティックなSFコミックを映画化したSFカルト・ムービーの傑作! 冒頭、無重力状態でヌードになるジェーン・フォンダに映画ファンはノックアウトされた。劇中のファッションに新兵器のキッチュな魅力やゲーム感覚の映像はいま観ても斬新だ。
これがカルト映画なのかどうかは難しいところですけど、狙った通りのB級映画にはなったのかんぁっていう印象は残りました。 明らかに意図したチープさがあり、っていうか全くそれっぽく見せようとしない・・・潔さなのかなんなのか・・・が、逆に新鮮。 Wikipediaには「(SF映画には必須の)特殊効果は、安っぽくバレバレのものだが、その映画全体の安普請でわざとらしい雰囲気は、狙いであろうと思われる」と書かれていますなぁ。 それにしても権利をドリュー・バリモアが持っているとは知らなかった。
あのニューロマのデュラン・デュランはここから由来しているんだね。 これも知らなかった。 というか知ってどうなるものかっていうのもないではないけど。
オープニングのジェーン・フォンダのストリップは確かに目を見張るキッチュさがありますけれども、全体的にある60年代さが本当にカッコいい。 先に書きましたチープさがこれを際立たせているんです。 無理して金掛けてわけわかんなくしないから、素の60年代の姿が出ているんです。 まままSF映画で当時のどうしたこうしたっていうのを語って良いものかどうかわかりませんが・・・それにしたっていいんですよね。 特にいいのがドリーム室の背景で展開されるリキッドライトショー! 勿論リキッドライトショーとして演出しているのではなくて、こう・・・まぁよくわかんないけど・・・何かを示しているんでしょうね。 「よくわからん度」が非常に高い映画ではあります。 それも魅力かな。
見逃しがちだけど黒い女王様はあのアニタ・パレンバーグであります。 最後の方で(助けられるところね)唐突にチャーミングが顔をしますなぁ。
そうそう、この映画、サントラも見逃せない聴き逃せないですよね。 上質のソフトロックなんです。 欲しいかも。