国境の南 妻は、くノ一 9

度重なる刺客との戦いに、織江は疲れを感じていた。彦馬を好きでなくなれば、一人で逃げ切れるかもしれない。切ない想いに動かされ、織江は自らに心術をかける。「あれは一時の気の迷い。恋なんてすべていつわりなんだ。幻なのさ…」。そんなある日、織江は妻恋坂下で呼び止められる。相手はなんと、幼馴染みのくノ一、お蝶。彼女は果たして刺客なのか?一方彦馬は、静山の指示でついに江戸を離れることに—。激動の第9弾。

いよいよ9巻目で佳境に差し掛かったところでして、物語がかなり大きく動き始めました。 雁二郎もひやひやさせられましたけどアレだったようですし。

そういえば夕べ義弟がこのシリーズに興味を示し、ちょいと読んでたんですけど、幼馴染とかってすげぇなぁって言ってました。 ふーんなんて思ったこっちは粗筋を知ってるからなんでしょうけど、やっぱり風野真知雄作品は設定が奇抜で面白いんですよね。 その旨を伝えて「だって妻はくノ一だもんねー」なんつって。 確かに興味を惹かれてたみたいです。 読者が一人増えたかな?