セーラー服と機関銃

薬師丸ひろ子がひょんなことから弱小ヤクザの組長を襲名することになった女子高生を演じた、相米慎二監督の青春ドラマのデジタル・リマスター版。麻薬事件に巻き込まれた組を救うため、セーラー服姿の少女がマシンガンを片手に戦いを挑む。

「麻薬事件に巻き込まれた組を救うため、セーラー服姿の少女がマシンガンを片手に戦いを挑む。」っていうのは合ってそうで合ってないよなぁ、と思う今日この頃は依然薬師丸ひろ子の神が降臨中であります。

これ、改めて観た訳ですけど、全然いーんですよね。 もう最初から普通に引きこまれましてね、うんうんよく出来ていると思うんですよ。 このサイトでありがちな「一般受けしにくいのを無理矢理良く見せよう」的な無理をしなくてもいいんです(←毎回苦労して失敗してる)。 不朽の名作ね・・・確かにそうかも知れない。

80年代で角川映画ですからちょっとメインストリームから外れた感があって、なんか安っちくみえるところはいかんともしがたいところであり、それでこそ角川映画であり80年代であるんですが、やれ原田知世だやれ誰それだが主演でリメイクされるのも頷けるんです。 女子高校生が(弱小)暴力団の組長になっちゃう、という突飛な設定は不滅だよねぇ。 んでやれ原田知世版だ誰それ版は見ていないのでアレながら、この主人公に薬師丸ひろ子はとても合ってます(実際高校生であり、夏休みを利用して撮影されたそうで)。 そもそもがすごく独特な存在なんですよね。 「ユー」とか言っちゃうあたりは80年代なんだろうけど・・・。

改めて見ると他にも発見があって、渡瀬恒彦がイイ!とか、マユミ役は風祭ゆきだったのか、とか、いろいろありますよね。 んで更なる発見がありまして・・・

ラストがぐだぐだなんです。 このよくわかんないラストのせいでぶち壊しになるんですよ。 シーン的にはそんなに悪くは無いと思うんで、どうなんだろう・・・何が悪いのかわかんないんですが、とにかくラストがダメだこの映画。 もうね、すごいノリノリでブログ書いてやろうと思ってたんだけど、ラストで萎えちゃったんだよー。 残念なんだよなー。