この表紙が60年代70年代って感じで好きなんだよなぁ。 あとがきを読むと、連載されていたのが1985〜88年、初版が1996年、そして2006年に新装版として出てこのイラストが追加されたっぽいですね。
シオカラトンボはちっとも塩辛くなんかない(笑)。人間は動物の中で最も雑食性に富む種類であり、悪いことにその気になれば身近にいる生き物のほとんどは食べることが可能である!危険?美味?その料理法や栄養は。
イナゴ、ハチノコは勿論、シラミのふりかけ、ゴキブリ酒…。自らを実験台としたふたりの研究者が、様々な虫について、食べる時の注意、調理法、味、食後の体調などを、味わいのある軽妙な文章で綴る。
私自身は東京の出身なのですけれども、うちは父も母も長野県の南部の出身でありまして、なにかっていうとイナゴだサナギだの甘露煮が食卓を(ほんの少し)飾り、祖父母から荷物(昔は宅急便とか無かったから国鉄の貨物で送ってもらったんだよね。荷札とか懐かしい)が届くと、その中には必ず蜂の子の缶詰なんてあったりしちゃってね、虫を食べるというのは普通だったんです。
普通だったんです。 でもそれは足立区島根ではうちくらいなもんで、アシナガバチの巣を退治→蜂の子を食べる、という図式は近所の子供たちに一切理解してもらえなかったんですよね。
今ではそんな長野県伊那市に住んではありますけれど、無理解はここに引っ越すまで連綿と続いてたんだよなぁ。 っていうか虫って食べないんだよね、一般的にはさ!w
だもんでこういう本が出るんだろうねぇ。 ザザムシとかさ、高級品なんだぜ今ではさ!的な。
そいえば昔、探偵ナイトスクープで、カマキリを食べるっていう回がありまして、確かそれもこっちのロケだったような気がしますけど、その事を父に言ったんですよね。 「カマキリ食べたことあるかい?」って。 そしたら「無いな、そりゃw」だって。 そしたらアカネが「うちの母の弁当には入ってたらしい」だってんで、食べたり食べなかったりなんだろうねぇ。 っていうか普通食べないよね。 ハリガネムシとかどうするんだよ!っていう。 そういうヤバめの(要するにデカい寄生虫とかがいる)虫はどうかとは思いますけど・・・。
あ、そうそう。 虫を食べるからって、何でも食べる訳じゃないんだよ。 そもそも、虫を食べるという習慣がある地域なだけで、四六時中・・・常食してる訳じゃないんだよ! だもんで、やれゴキブリの味はどうだとか、セミはどうだとか、そういう疑問がわいたらさ、この本を読みましょうね、って話です。