一刀斎夢録

新選組三番隊長・斎藤一。鳥羽伏見、甲州、会津。そして死に場所を求め、男は西南戦争へ。血風録の中心にあった男が語る、幕末維新と寄る辺ない少年の運命。

なんという結末なのさ、って思って読了したら「幕末維新と寄る辺ない少年の運命」とか書いてあるし・・・。

浅田版新選組はこれで3作とも読了した事になるんですけど、これも壬生義士伝みたいにドラマ化・映画化されないかなって思った程に面白かったです。 もうね、斎藤一キャラ(←本物は知らないのであくまでもキャラ)が相変わらずいいんですよね。 一貫してるんですよね(笑) っていうか著者の書き方そのものが斎藤一キャラのような。

またまた、吉村貫一郎が思い出として登場しちゃったりなんかして、また例の調子であったりするのが嬉しかったなぁ。 おぉ壬生義士伝とリンクしてるー!なんて思っちゃってねぇ。

そりゃ結末には本当に唖然とさせられましたけど、それよりも涙を誘うところ満載でありましたよ。 さっきの吉村貫一郎なんて、名前出てきただけで涙腺ゆるんじゃうし、それよりも・・・土方歳三の帰郷シーンだよね。 あれは映像で観てみたい。 菜の花畑かぁ・・・