アレハンドロ・ホドロフスキー DVD-BOX

多くのカルト映画を手掛けたアレハンドロ・ホドロフスキーの代表作を集めたBOX。『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』『ファンド・アンド・リス』に加え、監督の処女短編作「LA CRAVATE」やドキュメンタリーなどの特典映像を多数収録。

エル・トポっていうとあの決して良いとは言えないフィルムの状態っていうのが定番でしたけれど、こうやってデジタルリマスターされ、しかもホーリー・マウンテンすら一緒に見られてしまう(願わくばサンタ・サングレも入れて欲しかった!・・・なんだよ今のプレミア価格具合はっ!)のはすごいというか・・・生きてて良かったなぁっていう話です。

私なんざがホドロフスキーを語るなんておこがましいんですが、兎に角言いたいのはデジタルリマスターされ、画質が笑っちゃう位に良くなってる事です。

だもんで、正直映画の印象が違う。 違う映画に見える・・・とまでは言い過ぎかも知れません。 が、変な話、話の筋が見えてくるんです。 あぁ、エル・トポってこういう映画だったんだぁ、ホーリー・マウンテンってこういうお話だったんだぁ、って。

こう書くと批判されるかも知れませんけれど、画質の良くなさがカルト映画たらしめていた部分っていうのは少なからずあったんじゃないかと思いました。 こう、何やってんのかよくわからない、黒く潰れちゃって何があるんだかわかんない・・・映像として供給しているにも関わらず情報量に欠けるので、ある種の飢餓状態を産み、それが印象へ繋がっていたのではないかと思ったんです。

が、今回デジタルリマスター。 ぱっと見で全然全然違います! 綺麗なんだ!絵が!w

とてもいい映画です。 カルトだとかそういうのはもうどうでも良くなってるんですよ。 デジタルリマスターされ、ホドロフスキーが言いたかった事が随分とわかったような気がします・・・それにしても何年経ってんだか、っていうね。