この有名な座談会は読んだ事が無いのですけれども、先日映画「日本のいちばん長い日」を観まして、これが座談会がベースになっている映画なんだと知り、しかもその座談会そのものが映画になっていたっていうのを知り(ややこしーなー)、このたび見た次第なんです。
一言で言うと、その座談会の内容を読むなり「日本のいちばん長い日」を観るなりしないと果たして面白くないんじゃなかろうか、っていう。 逆にどちらかでも経ておけば面白く観られるんじゃなかろうか、っという感じです。 私の場合、先の通り座談会の文章化されてる方は未読でありますので、これを期に読んでみようかなぁ、と、相乗効果も期待できそうです(笑)。
ところで作品中、迫水がこれ、誰が演じているんだろうってずっと気になっていたんですよね。 恐ろしくクセのある演技、ちょっとこういうの私好きなんですよね。 そしたらあなた、国際弁護士の頭グルングルンの湯浅卓じゃないのさ。 やー一気に株があがりましたよ(私的に)。
他も、俳優俳優している人は少なく、演技とは縁遠そうな人達を集めて芝居をさせていて、これはこれで不思議と良かったんですよね。
いやはや興味深かった。
一大座談会“日本のいちばん長い日”は『文藝春秋』8月号に掲載されるや、水面下で繰り広げられていた終戦の舞台裏を明らかにしたものとして大きな反響を集め、やがてこれを基に当時司会を務めた半藤一利氏(当時33歳・文藝春秋社員)の筆で、終戦秘話を描いたドキュメント小説『日本のいちばん長い日』が昭和40年(1965年)に出版(当時は諸事情で“大宅壮一編”として出版。現在は半藤氏の名義で“決定版”が再刊行されている)。翌年には、これを原作とする東宝“8・15”シリーズ第1作『日本のいちばん長い日』(岡本喜八監督)が公開され、大ヒットとなった。
やがて時が過ぎた平成19年(2007年)、この座談会は半藤氏の解説を加えて『日本のいちばん長い夏』(文春新書)として改めて出版され、終戦の真実を後世に語り継ぐ貴重な資料として再評価されている。
本作は、この座談会の再現を主軸にストーリーが展開していく。主人公はテレビ番組の演出家。彼は大胆にも、スタジオに建てられた料亭のセットに当代きっての文化知識人を一挙に集結させ、彼らを俳優として起用するという“文士劇”スタイルをもって当時の模様を再現しようと試みる。さらに彼は原作者でもある半藤氏や、集まった文化人たち個々にも撮影の合間を縫って取材を敢行し、それぞれの戦争観などを吐露させていく。