妻は、くノ一 [10] 濤の彼方

星が降るような夜空の下、織江と初めて出逢ったのは、もう2年近くも前のことだった。長崎へと進む船の上で、彦馬は出逢いの時のこと、そして離れ離れの月日のことを想っていた。諸外国を巡るよう静山から任ぜられた彦馬は、一緒に日本を脱出するため、織江を待ち続ける。だが、織江を狙う黒い影もまた、長崎の地へ向かっていた。さまざまな想いが行き交う彼の地で、最後の戦いが始まる―。「妻は、くノ一」、ついに完結。

完結しましたなぁ。 ちょうど10巻で完結。 意外に長かったかな?っていうのが読了後の、全体を通しての印象であります。

それにしても織江は強かった。 松浦静山は強かった。

まさに大団円でありまして、思い残す所が無く終わるというのはなかなかに良いものですなぁ。 彦馬と織江のその後もちゃんと書かれてますしね。 もう申し分ない、後は読んでくれって話です。

ところでさっき知ったんですけど、松浦静山は明治天皇の曾祖父なんですね。