ポーランド出身の奇才イエジー・スコリモフスキー監督による音響ホラー。全編に渡って禍々しいムードが画面を支配し、観る者の神経をかき乱すかのような生々しい映像も散りばめられている。
・・・これがホラーなのかはわからないですけど、他にカテゴライズのしようがない部分については異議なーしでありつつも、総じて観てみましたところ、これがカルト映画だと言われるのも頷けるって話であります。 よくわかんないという感想を持つ程難解ではなく、かえって最近の映画からしてみればわかりやすい部類に入るんじゃないでしょうか。
中心人物は3人。 辺境の海辺に済むピアニストとその妻、そして叫び声で殺せるという魔術っていうかなんちゅーかを持つおっさん。 作品の真ん中あたりはこの3人で話しが進み、前後で時間軸と主演者が出たり入ったりするんですけど、常にいるのはおっさん。
時間軸をごちゃごちゃにしてストーリーを進めているので、そこがわかりづらいのかも知れませんですね。 おっさんに生活を壊された夫婦の話は一番時間的には前で、精神病院でのクリケット大会(おっさんは患者)がその後、んで最後にピアニストの妻が病院にやってきて、という感じ。
こう整理すればわかりやすいけど、逆につまんなくなるかもですね。