勝新太郎扮する“座頭市”と三船敏郎扮する“用心棒”。時代劇のニ大看板が夢の対決を果たした傑作時代劇。烏帽子屋の弥助の厄介になっている座頭市は、弥助の息子・帥ワ郎の差し向けた用心棒と対決することに。ところが2人は意気投合してしまい…。
そんなには座頭市は好きじゃないし、正直勝新太郎すら好きじゃない私なんですけれど、座頭市シリーズは何作か観ていまして、それっていうのも上に申し上げましたとおり、座頭市だから観ているのでもなく、勝新太郎目当てでもない、っていう多少ひねくれたものではあるのでありまして。 でも、その中でもこれはちゃんとまとまってると言いますか、表立ったエンターテイメントっぷりが薄くて、映画作品としては良かったなぁって。
もしかして三船敏郎の演技というものを初めて観たかも知れません。 私、黒澤映画だって観た事ありませんですしね。 そっちはもっと年をとってからでいいんじゃないかなーって。 だもんで、用心棒っぷりが黒澤映画っぽくないとかなんとか言われても、実によくわかんない。 いいじゃんこれは岡本喜八監督作品なんだからさ。
ともあれ私が目当てにしていたのは岸田森であります。 この作品での岸田森は、やっぱり青白い顔(メイク)をしてくれちゃって、いかにも岸田森なんです。 しかも浪人風隠密でしょ、黒っぽい着物でしょ。 その割には台詞が熱いでしょ。 かっこいいでしょう!もぉ! なんつうかですね、岸田森が斬られて死んだところで私にとってのこの映画は終わったです。
あ!その前に少しだけ終わったかも。 米倉斉加年も出演してるんですよね(まさごろー)、こっちも青白い顔(メイク)でもって、眉は薄い(つか、ない?)し、いかにもいかにも・・・なんですよね。 すごくよかったなぁ。
結局、こっち方面が好きなんだな、あたしぁ。