幕政の混迷をよそに、大海原を走る快速帆船レイナ一世号。座光寺藤之助は和人唐人混成の東方交易の商船隊長として、上海に再上陸した。だが歓迎の埠頭で、英国商会の預かり金を洋卑殺人団に強奪されてしまう。阿片窟の女豹の誘いに乗り、藤之助は単身、闇深き迷宮へ。“誇り”を奪還せよ、サムライ・トウノスケ。
多分、文庫書下ろしではこれが一番楽しみにしているかも知れません。 うん、風野真知雄の作品全てよりも。 んで佐伯泰英の作品は未読のが山程階段に積んでありまして、天皇の世紀を読了したもんですからこれからじっくり読み進めようと思っているのではあります。
山程に階段へ積んであるのも、買ったからなのですけれども、それというのもこの交代寄合伊那衆異聞がすごく面白かったからなんですよね。 最早「交代寄合伊那衆」とかどうでもよくなってしまってる感がありまして・・・あーでも今回はちょっと絡む、つーか絡むどころかうんぬんかんぬんでありますから。
まぁともかく座光寺藤之助さん、若くて(格好いいかどうかはしらん)強くてお茶目なところもあって、まさにヒーロー像然たるものがあるんですけど、こういう小説もいいですよね。 ストレス解消にもなりますよ。