中春こまわり君

こまわり君の「哀愁」がたまらなく嫌で読んでしまう。

がきデカのギャグなんていうものを知っているのは、丁度私の年齢位を境にぱっきり分かれるみたいで、私よりも若い人は、がきデカそのものは知ってるけどギャグまでは知らない。 私よりも上の人はいちいちギャグを言ってみる。 そう分かれるみたいなんですね。 それだけ鮮烈だったのかもねぇ。

私とは言えば、読んでいたけどすごくファンというのでもなく、もっとえげつない作品の方が好きでありました。それこそ「こっそり読んだ」思い出があります。 なんか後年、泥酔状態で買い漁ってですね、片っ端から読んで気づいたら仕事行くの忘れてた、とか。 そういう思い出もあるかなぁ。 その時買ったのは全部売り払ってしまって、今から思うと勿体無い事をしたなぁって。

ただ、光る風だけは読んでいないんですよね。 ってそれはさておき、

大人になったこまわり君であります。 妻子がおり、当時の面々も結婚したり家庭を持ったり仕事をしてたりと、「その後」が舞台なんです。 これがもう一筋縄では笑えなくて、先に申し上げました哀愁とかね、老いとかね、すごく後ろ向きな内容なんですよね、そこだけ抽出すると。

ただ、ギャグがいい。 すごくいい。 懐かしくもあり、そうそう未だに「鮮烈」なんですよね。 あべ先生をたしなめるこまわり君とかね、もう腹が捩れてしまいますよ。

そうですなぁ、まさしく大人のギャグ漫画ですなぁ。